ポンチとは
ポンチは工具の一つです。
金属の工作に目印をつけるために使います。
ポンチを撃つことは加工をする中で大切な工程の一つです。
きちんとポンチでマーキングをしておかないと穴をあける場所がずれてしまい失敗をする可能性があります。
ポンチで印をつけることはマーキング以外にも後のドリル作業で先端が逃げないようにするためにも重要です。
きちんとドリルの先端がずれないように印をつけておく必要があります。
ポンチは先端が円錐形になっていて鉛筆型のものが一般的です。
ハンマーを使って売っていくのが一般的ですがハンマーを使わず自動で打ち込むことのできるオートタイプもあります。
ポンチの使い方
ポンチは穴を開けたい場所に先端を当てて後ろからハンマーでたたいてくぼみを作っていきます。
ただしいきなり金属にポンチをうつのは穴の位置がずれてしまう可能性もあるのでケガキ針やケガキポンチといったものを併用することが一般的です。
ポンチをうまく使うためには垂直に打つようにします。
また一度の作業で決めることも大切です。
ポンチで失敗しない方法
ポンチで作業をする際には最初にケガキ針で印をつけます。
印をつけた場所にセンターポンチを当てるのですが、ポンチは5本の指で持つ方法と3本の指で持つ方法があり自分がやりやすい方法で問題ありません。
どちらの方法でもポンチの先端が自分で見えるようにしましょう。
5本でポンチを持つ場合には小指で作業する物体に触れるようにすると支えやすいです。
どちらの方法でも奥から手前に指を滑らせてポンチの位置を調整していきます。
先端を目当ての場所に当てたら工作物に対して垂直になるように調整をしてハンマーで打ち込むだけです。
この時最初は軽い力で打ち付けるようにしましょう。
ポンチを外して目当ての場所に印がついているか確認し、ついていればもう一度同じ場所に今度は強い力で打ち付けるようにします。
こうすることで万が一位置がずれていても調整することが可能です。
何度も打ち付けるとポンチの位置が微妙にずれてしまうのでポンチで打ち付けるのは最初の軽い1回と仕上げの1回の2回だけにします。
皮抜きポンチの使い方
ポンチの中でも皮材に穴をあけるのが皮抜きポンチです。
基本的には通常のポンチと同じように使います。
使い方のコツは作業をする場所選びです。
テーブルや床など広い場所に柔らかいマットを敷いて作業をするとポンチの衝撃が逃げてしまいます。
そこでマットの下に硬いブロックなどの打ち台を用意しておくことで力が逃げず一度でしっかり穴をあけることが可能です。
皮抜きポンチの場合にも垂直に立てて強い力で打つようにすればきれいに仕上げられます。