紙やすりの使い方と選び方

紙やすりの正しい使い方

紙やすりは、誰にでも使うことができます。
何しろ紙やすりで削りたいものをこすればいいわけですから難しいことなんて何もないですよね。
ただし、ちょっとした使い方のコツを知っておくだけでずいぶんと削り具合に違いが出てくるものです。

紙やすりを使う上でのポイントは、まず「適切な大きさに切ること」です。
大きすぎても小さすぎても使いにくくて、細かい部分の削り作業がうまくできなくなってしまうんです。
目的や手の大きさに合わせてピッタリなサイズにしましょう。

カットする際にははさみを使わず、折り曲げて折り線を作った上で手で破るようにしましょう。
紙といえやっぱりやすりですから、ハサミで切ろうとすると刃が傷んでしまうからです。

そのうえで実際に素材に対して使っていくわけですが、木材に使用する場合には、原則として木目にそって磨いていきます。
そうすることでよりなめらか、そしてきれいに仕上げることができますよ。
ただ、平坦な場所で紙やすりを使うのは雑巾がけのような形になってしまう面もあって、なかなか難しいものです。
うまく行かない場合には、紙やすりを木片などに巻き付けるぐっと使いやすくなります。

小さいものを削る時には、逆に紙やすりを持つのではなく、紙やすりを敷いたうえで削るものを手にとって磨いていきます。
ポイントとしては、利き腕で削るものを持ちつつ、もう一方の手で敷いた紙やすりが動かないように押さえることです。
力を入れて削ったほうが早く削る/磨くことができるわけですが、力を入れすぎると敷いた紙やすりも一緒に動いてしまってうまくできなくなってしまいます。
さじ加減を工夫しながら行ってみましょう!

もうひとつ、細かい部分、例えばカーブしている部分を磨きたい場合には、紙やすりを二つ折りにして磨くとやりやすくなります。
二つ折りにして紙やすりそのものにカーブをつけることでカーブや凹凸がある部分などにうまくフィットさせながら磨いていくことができるのです。
なお、カーブの部分では鉛筆など細い棒状のものに巻き付けて使うとやりやすいですよ!

紙やすりの活用方法

紙やすりは「削る」と「磨く」の両方ができるアイテムですから、素材の表面を磨きつつ、端っこを削ってなめらかにする、といった方法に適しています。
また、磨く使い方を応用して塗装を剥がす際に役立てることができます。
その際には目が粗い紙やすりを使うと効果的です。

ほかにも、あえてなめらかではなく、ちょっと雑な磨き方をすることで使い込んだ風に見せることも可能です。
エイジング加工とも呼ばれていますが、あえて目が粗い紙やすりで大雑把に磨く、あるいは意図的に小さな傷をつけるといったやり方でダメージ感を出すことができるんですね。
こうした活用方法もうまく取り入れつつ、紙やすりをこれまで以上に有効に利用してみてください!