グラインダーの使い方と選び方

グラインダーとは

DIYでよく使われる工具の中に、「グラインダー」というものがあります。
グラインド(grind)というのは「研ぐ、研削する」という意味で、砥石を回転させて金属などの材料を研削します。
グラインダーがあると、ブロックや鉄筋をカットしたり、金属表面のサビ落としをしたりすることができるので、大変便利です。

グラインダーの種類

グラインダーには、卓上グラインダーやディスクグラインダーなどの種類があります。
ディスクグラインダーは「ポータブルグラインダー」あるいは「ハンディグラインダー」などとも呼ばれており、小型であるにも関わらずパワーが非常に大きいのが特徴です。
回転速度は1分間に約10,000回転で、取り付けるディスクの種類によって研いだりカットしたりできる素材が異なってきます。

金属のサビ落としや塗装を剥がすのに便利ですし、木材の角を丸くしたり、表面に凹みをつけたりするのにも使われます。
一方、卓上グラインダーというのは作業台の上に固定して使うタイプのグラインダーで、通常、左右の端に二つの砥石がついています。
二つの砥石は目の粗さを変えることによって、細かい作業が可能になります。

卓上グラインダーは金属の表面を磨いたり、金属素材の細かな成形作業をする際に使われます。
ディスクグラインダーは用途が広く、しかも購入しやすい価格帯なので1台持っておくと便利ですが、高速で回転するディスクを支えなければならないので、DIYなどの作業に慣れていない人は注意が必要です。

グラインダーの選び方

グラインダーを選ぶ際には、特別な用途がない限りは小さめのものを選ぶことをおすすめします。
グラインダーの大きさはディスクの外径によって決まります。
ディスクの外径は100~205mmですので、片手で作業をするのであれば100mmのものを選ぶといいでしょう。
充電式モデルも多く市販されており、コードレスで作業ができるので大変便利です。
屋外で使用する際にも、コードレスタイプがぴったりです。

砥石に関しては、アルミ・胴・真ちゅう用のものや、コンクリート・ブロック・レンガがカットできるタイプ、鉄・ステンレスをカットするためのものの他に、ダイヤモンドカッターなどさまざまな種類があります。
砥石は、必ずグラインダーの大きさに合わせて選ぶようにしましょう。

グラインダーで金属などをカットしていると、火花が飛ぶことも珍しくありませんので、必ず保護メガネと作業用の手袋を装着することも大切です。
場合によっては防塵マスクなども身につけて、安全を確保しなければなりません。
グラインダーの価格は10,000円〜40,000円前後で、DIYで使うのであれば10,000円程度のもので十分です。