失敗しないタイルの貼り方

タイルを貼るのに必要なもの

キッチンや洗面台などの水回りには、水ハネしても壁が汚れないタイルが理想的です。
タイルは掃除もしやすく、見た目もきれいで、しかも自分で貼ることができるというメリットがあります。
水回りをDIYしようと決めたら、まずはどんなタイルにするかを決めましょう。

DIY初心者でも失敗しにくいのは、サイズが小さいモザイク状のタイルです。
モザイク状のタイルはひとつひとつバラになっているタイプと、30cm四方のシートになっているタイプとがあります。
広い面積にモザイクタイルを貼りたい場合には、ひとつひとつ貼っていると大変ですので、シートタイプを選ぶことをおすすめします。

タイル以外に必要なのは、タイルを貼る接着剤とタイル用の目地材、マスキングテープ、ゴムベラ、そしてクシ目コテです。
このほかに、周囲を汚さないための養生シートとスポンジ、雑巾、ゴム手袋なども用意しておきましょう。
ホームセンターに行けば、タイルと合わせて一緒に購入することができて便利です。
また、オンラインでも好みのタイルを選んで購入することができます。

タイルの貼り方

タイルを貼る際には、まず貼る場所の汚れをしっかりと取り除いておくことが大切です。
タイルを貼らない部分に関しては、養生シートか大きめのビニールシートを使って汚れないように保護しておきましょう。
シンクなどに接着剤が付着してしまうと、後から取り除く作業が面倒です。

次に、タイル用の接着剤を水で溶きます。
目分量で溶くと水っぽくなってしまうことが多いので、分量は正確に守りましょう。
また、水は一度に全部入れないで、少しずつ加えていくことがポイントです。
接着剤ができたら、ゴムべらを使って壁などに塗っていきます。

シートタイプのタイルを貼るのであれば、中心部分は薄く、端の部分は厚めにするのがきれいに貼るコツです。
接着剤を塗り終わったら、クシ目ごてを使って筋目をつけます。
この作業をすることによってタイルが剥がれにくくなります。
シートタイプのタイルは貼る場所に応じてカットしなければならないので、このときはタイルニッパーを使ってカットします。

貼ったタイルの表面が凸凹にならないようにするためには、平らな木の板などを押し付けるときれいに仕上げることができます。
上から木のハンマーなどで叩けばタイルがよく密着するので、剥がれるのを防ぐことができます。
ただし、力の加減をしないとタイルとタイルの間隔が曲がってしまいますので注意しましょう。

タイルを貼った後は、数日から一週間ほど待ってから目地材を塗ります。
目地材はしっかりと塗りこむことによって仕上がりがきれいにできますので、焦らずに時間をかけて何回も塗り込むようにしましょう。
目地材が乾いたら、タイルに付着している目地剤を拭き取ります。