キッチンパネルを貼ってみた

調味料棚

キッチンパネルの種類と耐熱性

キッチンパネルの主流は、主に「メラミン化粧板」と「アルミ複合板」の2種類です。

主なパネルの種類と特性

メラミン化粧板は、表面にメラミン樹脂を施したパネルで、デザインやカラーバリエーションが非常に豊富です。
耐熱性・耐水性・耐摩耗性に優れており、キッチンパネルとして最も広く使われています。

対して、アルミ複合板は、アルミ板で樹脂を挟んだ構造で、軽量で加工がしやすいのが特徴です。
耐熱温度は種類によりますが、コンロ周りに使用されるパネルは、JIS規格に基づいた不燃性や準不燃性の認定を受けているため、火元近くでも安心して使用できます。

パネルを選ぶ際は、お手入れのしやすさや、キッチンの雰囲気に合うデザインを優先すると良いでしょう。

昔ながらのキッチンに見られるタイル壁に比べて、継ぎ目(目地)が少ないため、油汚れが染み込まず、サッと一拭きで済むのが大きなメリットです。

貼り付け前に知っておきたいカットと接着剤

パネルをきれいに貼るためには、正しいカット方法と接着剤の選択が非常に重要になります。

パネルのカットと下準備

キッチンパネルを壁のサイズやコンセント、窓などの形に合わせてカットする際は、パネルの表面(化粧面)に傷をつけないよう注意が必要です。

直線カットには丸ノコに目の細かい刃を使用するのが一般的ですが、DIYではプラ板用カッターやデコラカッターで表面に何回も筋を入れ、最終的に折り割る方法もあります。

カットした切り口や、角の部分は欠けやすいため、切り欠き部分を作る際は、丸ノコの代わりに、角にドリルで穴を開けてから切り進めるなど、ひび割れを防ぐ工夫が必要です。
カットが完了したら、パネルの裏側をきれいに拭き、貼り付けに備えましょう。

専用接着剤と両面テープの選び方

キッチンパネルの貼り付けには、専用の接着剤と仮止め用の両面テープを必ず併用します。

接着剤は、耐熱・耐水性に優れた変成シリコーン樹脂系やウレタン樹脂系のキッチンパネル専用ボンドを選んでください。
これらの専用接着剤は、湿気の多いキッチン環境に適しています。

両面テープは、接着剤が完全に硬化するまでの間、パネルがズレ落ちないように固定する役割を担います。
接着剤と両面テープの組み合わせにより、パネルが剥がれ落ちるリスクを大幅に減らせます。

キッチンパネルの貼り方

パネルの裏側に、まず両面テープをパネルの端から少し内側に入った部分に均等に貼りましょう。

次に、両面テープで囲まれた内側のスペースに、接着剤を波型(S字)に塗布していきます。

接着剤は塗布してから硬化が始まるまでの時間(可使時間)が短いため、接着剤を塗ったらすぐに壁に貼り付けてください。
壁に貼り付ける際は、位置を一度で正確に決めることが成功の秘訣です。

貼り付けた後は、両面テープが効いている部分を軽く押さえつけ、パネル全体を密着させましょう。

最後に、パネル同士の継ぎ目や、壁とコンロ台との隙間などに、防カビ剤入りのシリコーンコーキングを施して防水性を高めれば完成です。