メスティンとは?
キャンプや登山といったアウトドアシーンで、今や欠かせない万能調理器具がメスティンです。
シンプルな箱型のデザインながら、「炊く」「煮る」「焼く」「蒸す」のすべてをこなせるメスティンは、ソロキャンプからファミリーキャンプまで幅広く活躍します。
ここでは、メスティンの基本から、失敗しないための選び方、そしておいしいご飯を炊くための使い方を解説します。
メスティンとは?
メスティン(Messtin)は、もともとスウェーデンの軍隊で使われていたアルミ製の飯ごう(はんごう)が起源です。
英語の「Mess(食事)」と「tin(缶)」を組み合わせた造語と言われています。
アルミ製でできているため、以下のような特徴があります。
- 軽量・コンパクト
ハンドルが折りたためるものが多く、荷物の収納がしやすいです。 - 高い熱伝導率
熱が全体に均一に伝わりやすく、特に炊飯に優れています。 - 万能クッカー
炊飯器としてだけでなく、調理器具や食器、さらには小物入れとしても使用可能です。
メスティンの選び方
メスティンを選ぶ際は、利用人数や用途に合わせて「サイズ」「加工の有無」「機能」の3点に注目しましょう。
容量(サイズ)で選ぶ
メスティンは、主に以下の3つのサイズに分かれています。ご自身のキャンプスタイルに合わせて選びましょう。
スモールサイズ(約500ml)
炊飯量:0.8合〜1合。ソロキャンプや、少量のサイドメニュー作り、サブクッカーとして適しています。
レギュラーサイズ(約750ml〜850ml)
炊飯量:1.5合〜2合。ソロキャンプのメインや、2人分の料理に最適で、最も汎用性が高いサイズです。
ラージサイズ(1,000ml以上)
炊飯量:3合以上。ファミリーキャンプや、グループでの煮込み料理、レトルトパックの温めに活躍します。
加工の有無で選ぶ
アルミ製のメスティンは焦げ付きやすいため、加工の有無を確認するとお手入れの負担が変わります。
ノーマルタイプ(無垢)
アルミがむき出しのタイプで、価格が安価です。購入後にバリ取りやシーズニング(米のとぎ汁などで煮る作業)といった下準備が必要です。
加工タイプ(アルマイト・フッ素)
表面にアルマイト加工やフッ素加工が施されています。シーズニングが不要で、焦げ付きにくく、洗いやすいのが大きなメリットです。初心者にも扱いやすいでしょう。
その他の機能性で選ぶ
以下の機能があるモデルは、特に初心者におすすめです。
- 計量メモリ付き
内側に水の量の目安を示すメモリが刻印されており、計量カップなしで正確な炊飯が可能です。 - 付属品
蒸し料理に便利なメッシュトレイや、専用のまな板・カッティングボードがセットになっているモデルもあります。
メスティンの使い方:基本の炊飯(1合炊き)
メスティンでの炊飯は、誰でも簡単においしくふっくら炊き上げることができます。
浸水(30分〜1時間)
研いだお米1合(150g)と水200mlをメスティンに入れ、フタをして30分以上浸水させます。内側のリベット(取っ手を留めている丸い金具)の中心を目安に水を注ぐと計量しやすいです。
加熱(約15分)
フタの上に石や缶詰などの重しを乗せ、バーナーや固形燃料で加熱します。沸騰してフタから蒸気や吹きこぼれが出始めたら、火力を弱火〜とろ火に落とします。パチパチと音が変わり、香ばしい匂いがしてきたら(約10〜15分後)、火を止めます。
蒸らし(10分〜15分)
火を止めたら、メスティンをタオルや袋で包み、ひっくり返して10分〜15分放置します。ひっくり返すことで底に溜まった水分が全体に行き渡り、炊きムラを防いでふっくら仕上がります。
この手順で、キャンプの醍醐味である炊き立てのご飯が完成します。

