エンジンの振動でカメラ機能に異常が起こる
スマホをバイクに取り付けてツーリングに出かける人が、最近増えてきました。
スマホは確かに電話の機能以外にGPSも搭載していますし、カメラとしても使えるし、便利なことだらけです。
ところが、バイクの振動を受けるとiPhoneのカメラが故障しやすいことが明らかになり、2021年9月にはアップルから「エンジンの振動によってカメラ機能に異常が起こるので、バイク装着時には対策を」という注意喚起が行われました。
iPhoneのカメラは現在、特定の周波数の範囲内でオートバイの高出力エンジンなどといった振幅が大きい振動を受け続けると、カメラシステムの性能が低下することがわかっているのです。
iPhoneのモデルの中には、先進のカメラシステムを搭載しており、光学式手ブレ補正(OIS)やクローズドループ方式のオートフォーカス(AF)などのテクノロジーによって写真をきれいに撮ることができます。
この繊細なシステムがエンジンの振動にさらされると故障を起こしやすく、また、たとえ故障しなくても写真や動画の画質低下につながることもあるのです。
バイクにiPhoneを取り付けてツーリングに出かけているうちに、「ズームを使うと画面がぼやけるようになった」「写真の画像全体が波打ったようになっている」といったトラブルに悩まされるライダーが少なくないのです。
防振マウントについて
そこでアップルが考えだした解決方法が、「防振マウント」です。
iPhoneの故障の原因となるのは、大型バイクの高出力エンジンや単気筒の中型バイクから発せられる高振幅の振動です。
特に一秒間に10,000回以上の振動を繰り返す高周波振動では、iPhoneに与える影響が大きくなります。
そこで、振動の大きさを小さく抑え、振動数を少なくさせる防振マウントが必要とされるようになったのです。
おすすめの防振マウント
さまざまなメーカーから防振マウントが発売されていますが、その中でも特におすすめなのはサインハウスから2022年2月に発売されたスマートフォン専用衝撃振動吸収ユニット「VIBRATION GUARD(バイブレーションガード)」です。
バイクのエンジンから出る高周波振動を低周波に変換するだけではなく、道路の凸凹や段差などの衝撃も吸収してくれるすぐれものです。
価格も5,000円ちょっとと、高性能のわりにリーズナブルなので、快適にツーリングしたいライダーは一台買ってみるのも悪くありません。
Daytonaからも防振モジュール「バイブレーションコントロールデバイス」が発売されており、こちらも好評です。
iPhoneはもちろん、Androidにも使えます。